36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/03/31(月) 21:38:38.51 ID:vmYQ5yrAi
世界が三つの連合に分かれている今の時代、連合内の各国はリニアで繋がれていた。これは、紛争が起こった場合に連合の中で素早い対応をとるためであった。難民をスムーズに他の国に避難させることもできるし、争いが起こっている国に、迅速に軍を派遣することもできる。それだけではなく、リニアを利用し、他国に通勤、通学する人間も増えた。同じ連合内とはいえ物価は多少異なる。それに、交通の発達により僅か30分足らずで隣の国に行くことができるのだ。毎日リニアを利用する交通費を差し引いても、他の国へ通うメリットは大きかった。
しかしそうなると当然リニアの利用者は増え、時間帯によって、所謂通勤ラッシュの状態になるのだ。
ホームにいる大勢の人間がリニアという箱に詰め込まれるかのように乗り込むのだ。リニア内がどのようになるかは火を見るより明らかであった。
朝、日本時間で7時20分。経済特区東京のリニアのホームは人込みであふれんばかりだった。
スーツ姿のサラリーマンや、学生達、軍服に身をつつんだ人間たちがいるホームの中で、一際目立つ人間がいた。薄桃色のカーディガンに身を包んでいる、紫髪の輝かんばかりの美少年だった。